2030年頃からガソリンエンジン車の販売ストップに動いている自動車業界。
欧州や中国、アメリカなどが積極的に目標を設定している中、日本も電気自動車へのシフトが進んでいるようです!
ドイツ勢自動車メーカーでは、VW「ID.」、アウディ「e-toron」、メルセデス・ベンツ「EQ」、BMW「iシリーズ」、というピュア電気自動車(BEV)のサブブランドを展開しており、着実に電気自動車モデルの開発を進めています。
深刻な地球温暖化や異常気象などの環境破壊が進んでいる昨今、排ガス規制は重要な対策の一つです。
今回はフォルクスワーゲンの電気自動車についてまとめてみました。
フォルクスワーゲン e-Golf
現在既に販売されているフォルクスワーゲンのEVと言えば、代表モデルのゴルフのBEV版「e-Golf」です!
日本で発売されたのは2017年10月からで、新車価格は499万円〜です。(2021年1月現在中古車価格は260万円〜)
普通のゴルフとすぐに見分けるのは難しく、グリルにデザインされたブルーのラインが特徴的です。
前輪駆動で、モーター最高出力は100kW/3300-1万1750rpm、最大トルクは290Nm/0-3300rpmを発揮します。
車重はディーゼルゴルフ1430kgと比べると、e-ゴルフは1590kgと+160kgのウェイトです。
電気自動車独特の加速感があり、0-100km/hは9.6秒かかるも0-80km/hは6.9秒とかなり縮まります。
とにかく初動が速いので、スタートはディーゼルゴルフを上回る加速を見せます。
アクセルレスポンスも非常に敏感で、踏めば踏むほどグイグイ進むのもBEVの特徴であり、面白いところです。
1回のフル充電で航続可能距離は301km(JC08)なので、実際はカタログ値の8割と考えると240kmが実走行距離というところでしょう。
フォルクスワーゲン ID.3
VWは将来主力になるであろうBEV戦略のため、ID.モデルのプロジェクトに2024年までに約4兆円(330億ユーロ)を投じる本気度ぶりです。
2028年までに全世界で約2,200万台のBEVを販売する方針も発表しています。
ID.3は、電気自動車専用に新開発されたMEB(モジュラーエレクトリックドライブ マトリックス)プラットフォームを使用し、モーターがギアボックスと共にリアアクスルに組み込まれている後輪駆動です。
※リアアクスルとは、後輪の車軸にあたる部分です
ID.3のボディサイズは欧州のCセグメントに属し、ほぼゴルフに近いサイズで全長4,261×全幅1,809×全高1,552mm。(ゴルフは全長4,265×全幅1,800×全高1,465mm)
サイズ的にライバル車と言えば、日産リーフになるでしょう。
日産リーフのサイズは全長4480×全幅1790×全高1540mmで、アメリカのテスラモーターで最もコンパクトな「モデル3」は全長4694×全幅1850×全高1540mmと、サイズクラスが少し異なります。
ID.3の価格や航続距離
ID.3のベースモデルは3万5,574.95ユーロ(約449万円)。
ステアリングホイールヒーターやシートヒーターなどが追加された「ID.3ライフ」は3万7,787.72ユーロ(約477万円)。
スタイリッシュになった「ID.3スタイル」は4万946.04ユーロ(約517万円)で、キーレスなどを標準装備した「ID3.ビジネス」は4万1,287.22ユーロ(約521万円)。
バッテリーのラインナップは45kWh(ピュア)、58kWh(プロ)、77kWh(プロS)の3種類用意されています!
ピュア
蓄電容量45kWh 航続距離330km(WLTP)
プロ
蓄電容量58kWh 航続距離は420km(WLTP)
プロS
蓄電容量77kWh 航続距離は550km(WLTP)
この3種類のモデルはすべてAC(交流)、三相交流、DC(直流)で充電でき、出力100kW の急速充電に対応したプロは30 分の充電でおよそ290kmの走行が可能と言われています!
ちなみにここで、ライバルたちのスペックも参考までにまとめてみます。
日産リーフ
蓄電容量40kWh 航続距離322km(WLTCモード)
蓄電容量62kWh(e+) 航続距離458km(WLTCモード)
テスラモデル3
蓄電容量55kWh(スタンダードプラス) 航続距離409km(WLTCモード)
蓄電容量75kWh(ロングレンジ) 航続距離560km(WLTCモード)
蓄電容量75kWh(パフォーマンス) 航続距離530km(WLTCモード)
ホンダe欧州仕様車
蓄電容量35.5kWh 航続可能距離200km(WLTCモード)
フォルクスワーゲン ID.3の日本導入はいつ?
ここまでID.3のスペックをご紹介しましたが、気になる日本導入はいつになるのでしょう。
フォルクスワーゲングループジャパンによると「ID.ファミリーは2022年以降」と発表しているそうです!
今後はポルシェタイカン、日産アリア、ホンダe、マツダMX-30など、日本ではBEVラッシュの予感です。
フォルクスワーゲンのID.ファミリーの日本進出も楽しみですね!
フォルクスワーゲン ID.4
ID.ファミリー第1弾である小型ハッチバック「ID.3」に続き発表された2番目のモデル「ID.4」!
VW初の電動SUVで、世界的に急成長しているSUV市場の戦略車として開発されました。
ID.4は後輪駆動による高いグリップ性能で、オンロードもオフロードもこなすオールラウンダー。
0-100km/hは8.5秒、最高速度は160kmを発揮し、DC急速充電ステーションだと30分で320kmの航続が可能です。
バッテリーの蓄電容量が77kWhで、1回のフル充電だと最大520km(WLTP)も航続可能と言われています!
また、フォルクスワーゲンはアメリカ出身のレーシングドライバー「タナー・ファウスト氏」を「フォルクスワーゲンRブランド」大使に起用しており、今回米国カリフォルニア州のウィロースプリングス・インターナショナル・レースウェイでID.4の華麗なドリフト走行を披露しています!
ちなみにタナー氏は今まで4度のラリークロスチャンピオンで2019年にビートルRでタイトルを獲得。
他にも「フォーミュラドリフト」で2度のチャンピオン、「Xゲーム」で4個の金メダルを獲得するなどの功績を持っています。
<転用元 YouTube>
ID.4の価格は?
欧州で予定されているグレードは2つあります。
・限定車仕様車 4万9950ユーロ(約630万円)
・上級版の5万9950ユーロ(約756万円)
どちらもかなり高い車体価格ですが、噂ではベースモデルの設定価格は日本円で400万円前半ではないかとの情報もあります。
まとめ
ピュア電気自動車「BEV」へ向け、確実に歩んでいる自動車業界。
欧州などの海外に続き、日本もEV車を続々と投入してきていますので、2030年頃には街で電気自動車が走る姿を目にする機会が増えてくるでしょう。
一方、環境の話は置いておき「ガソリン車の走りの楽しさ」をいつかは味わえなくなるのかと思うと、少し残念な気持ちもこみ上げてきます。
ガソリン車のエンジンサウンドやバイブレーションは、好きな人にとってはこだわりたいところです。
前日までのご予約で試乗もできますので、今度のお休みは是非展示場まで足を運んでみませんか?
皆様のご来店を心よりお待ちしております!
九州のフォルクスワーゲン専門店での在庫台数NO1!
==========================
〒811-1102
福岡県福岡市早良区東入部2-10-9
フォルクスワーゲン専門店ケリー
TEL 0120-946-880
営業時間 10:00~19:00 日曜祝日 10:00〜18:45
定休日 月曜日(祝日の場合は火曜日に振替)
営業:金丸