フォルクスワーゲン ビートルの魅力
個性的なデザインと、ドイツ車らしい高い走行性能を兼ね備えたフォルクスワーゲン。
輸入車の中では比較的抑えられた価格も魅力的ですが、そんなフォルクスワーゲンの第1号として製造されたのがビートル(当時の社名はタイプⅠ)です。
1970年から製造されてきたビートルは、そのかわいらしいフォルムとレトロなデザインでフォルクスワーゲンを象徴するほどの人気車となり、男女問わずに支持されてきた名車です!
そんなビートルですが、実は2018年にフォルクスワーゲンが生産終了を発表…ディーラーに残っている在庫からしか新車を買うことができなくなってしまいました。
今回は、惜しまれながらも生産終了してしまったビートルの魅力や歴史について振り返ってみようと思います。
これからビートルの購入を検討している方の参考になれば幸いです。
-エクステリア-
まず特徴的なのは曲線を多用した丸っこいデザインです。一目見て「ビートルだ!」とわかりますよね。
「かわいい」だけでなく、「レトロ」「おしゃれ」などの印象があり、非日常性を車に求める人々の心をくすぶる一台だと思います。
今の「ザ・ビートル」も初代タイプⅠのデザインを受け継ぎつつも、スポーティさやカッコよさに磨きをかけ、男性ユーザーにも人気が出ています。
-インテリア-
社内に入るとまず目に付くのが、ボディ同色のダッシュボードやハンドル部分です。
ボディ色と内装が同色だとおしゃれで気分が上がりますよ!
前席は充分にスペースがあり、広々と座ることができます!一方、後席は固定式で少し狭いです。
2018年に生産終了した理由
ビートルが生産終了してしまった理由は諸説ありますが、有力なのは以下の2点と思われます。
- ザ・ビートルは2011年にデビューをしており、モデルサイクルの終了時期となった
- 2015年から販売台数が落ち込んできた
2012年にザ・ビートルが発売されたときは7,514台の販売台数を記録するも、2015年以降は4,000台ほどに落ち込んでしまいました。
要因としては、2015年9月のVWディーゼル車排ガス規制問題もありますが、それに加え最大のライバルである「MINI」の存在は無視できません。
2014年10月にMINIに5ドアが追加されると、翌年に販売台数を+2,015台伸ばし、2016年以降は日本国内で1番売れている輸入車である「ゴルフ」を追い抜き、見事一番人気に輝いています。
このライバル車のMINIに押されながら販売台数が減少してしまったビートルは、そのままモデルチェンジをせずに販売終了してしまうという流れになってしまったのかもしれません。
個人的にはビートルもMINIに対抗して、5ドアなどバリエーションを増やしてほしかったのですが、残念です。

BMW MINI
ビートルの歴史
それでは、半世紀以上に渡って生産されてきたビートルの歴史を紐解いていきましょう!
フォルクスワーゲンで最初に作られてた車はどのようにして誕生したのでしょうか。
ビートルの歴史「初代」1938年〜2003年 タイプⅠ

初代ビートル「タイプⅠ」
きっかけとなったのはヒトラーが唱えた「国民車計画」でした。
当時ドイツは自動車社会への移行が遅れており、そこに危機感を覚えたヒトラーがフェルディナント・ポルシェ博士に製造を命じたのが初代ビートルでした。
名前の通り、フェルディナント・ポルシェはあの高級スポーツカーメーカー「ポルシェ」の創業者です。なんとフォルクスワーゲンの誕生にはポルシェが深く関わっているんですね。(いま現在、ポルシェはフォルクスワーゲングループの傘下に所属しています)
ヒトラーが国民車に求めたコンセプト…というか条件は、全国民が所有できるよう「車体価格はもちろん、維持費も安い」「頑丈で故障が少ない」「家族でも乗れる」というものでした。
こうしてフォルクスワーゲンビートルの歴史が始まり、戦争で工場が焼けるなどのアクシデントに見舞われながらも2003年までフルモデルチェンジされることなく製造されました。
ビートルの歴史「2代目」1998年〜2010年 ニュービートル

2代目 ニュービートル
フォルクスワーゲン タイプ1は、その見た目から「ビートル(ドイツ語ではケーファー=カブトムシ)」のニックネームで呼ばれており、1998年にはニックネームを正式名称とした「ニュービートル」が発売されました。
タイプ1の親しみやすい愛らしさは残しつつ大きくデザインを変え、水冷エンジンが搭載されるなど、時代の変化に合わせたモデルになっています。
丸みのあるフォルムで、シルバーやブラック、ホワイト以外にもレッドやブルー、グリーン、オレンジなど発色のよいボディカラーがラインアップされており、女性人気の高かったモデルです
ビートルの歴史「3代目」2012年〜2019年 ザ・ビートル
2012に現行モデルの3代目、ザ・ビートルが誕生しました!ニュービートルよりも後部座席など全体的にワイドになり、室内空間が改善されました。
また、車高も低くなったことで、よりスポーティなプロモーションへと進化しました。
テールランプも、丸型のものからスポーティなデザインに変更されています。

ザ・ビートルのテールランプ

ニュービートルのテールランプ
簡単ではありますが、ビートルの歴史や魅力についてまとめてみました!
これから新型が出るという噂もあるビートルですが、現在は貴重なモデルになってしまいました。
前日までのご予約で試乗もできますので、今度のお休みは是非展示場まで足を運んでみませんか?
皆様のご来店を心よりお待ちしております!
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